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Samba 8cm ポータブル CD-R ドライブ 使用レポート
今回はいつもの新製品レポートとは少々趣を変え、新興メーカーのポータブル機を取り上げてみます。 ディープな内容を好む方には息抜きを、ディープじゃない方には、ポータブルオーディオ機器の新たな選択肢をご提供出来るかも知れません。(笑)
シーエスシー・ジャパン株式会社(大阪市天王寺区) という聞き慣れない会社から、自社で取り扱う製品を紹介して欲しい、と依頼を受けたのは、梅雨真っ只中の7月初旬でした。
その製品と言うのは、名称を「Samba」と言い、8cm メディア専用の小型 CD-R ドライブユニットでした。しかも、単なる CD-R ドライブではなく、mp3 や WMA といった圧縮オーディオデータを再生可能。更に、バッテリー駆動のポータブル・オーディオ・プレーヤーとしての側面を持つ、ユニークな製品です。もちろん、CD-DA も再生出来ます。
当初は、突然のコンタクトで少々惑いましたが、先方の説明を聞いているうちに、たまにはこういった製品を紹介するのも面白いな、と思ったのと、個人的に
8cm メディアが好きなので、地味な存在である 8cm
メディアの新しい活用方法を模索する意味で、引き受けることにした次第です。(^^;
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■シーエスシー・ジャパン及び、ドライブメーカーについて
シーエスシー・ジャパンという会社はメーカーではなく、貿易とコンサルタント業を営んでいる会社で、IDS の国内販売の窓口的な役割を担っているとのことです。
シーエスシー・ジャパンの説明によると、このドライブのメーカーは、Infinite Data Storage Ltd.
(http://www.infinitedatastorage.com/
以下、IDS)と言う、これまた聞き慣れない会社。(^^; なんでも、この IDS と言う会社は、英国の HDD メーカーのエンジニアが中核となって 1999年に興したベンチャーらしいです。
この他にも、United Box (http://www.unitedbox.com/)というシンガポールの法人があり、ここは販社のような位置付けで、マーケティングやグローバルな営業活動行なっており、主に東南アジア市場をターゲットにしているようです。
最近では IDS 自身も販拡に乗り出し、国内ではシーエスシー・ジャパンが IDS の日本窓口を請け負っている、というからくりだそうです。
※シーエスシー・ジャパンに関しては、JAPAN SOHO CENTER(http://www.nifty.ne.jp/forum/fjsc/)の会員イエローページ(http://www.nifty.ne.jp/forum/fjsc/yp/data/ueno_susumu.html)をご覧下さい。
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さて、届いたサンプルを開梱すると、
本体/リチウムイオン・バッテリー/AC アダプタ/
USB ケーブル/USB Driver &ライティングソフト CD-ROM
ブランク CD-R メディア2枚/ヘッドフォン/取扱説明書
が入っていました。オール・イン・ワンですね。(笑)
今回使用したサンプル機は、OEM
先のブランドロゴが入っています。
(画像をクリックすると、拡大します)
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1.外観と大きさの印象
早速本体をじっくりと観察。一般的な ABS 製の筐体ですが、思ったよりも剛性感のある造りで、薄型ながらもマッシブな印象を感じるのはデザインが影響しているかもしれません。
大きさは、8cm メディア専用と言うこともあり、一般的な 12cm メディア用のポータブル CD-R
ドライブや、一般の携帯型 CD プレーヤーとして比較すると、122mm x
97mm
という図面上のサイズにさほどのコンパクトさは感じられません。しかし、実際に手に取ると一回り小さく見え、サイズ自体は扱いやすい大きさ。小さ目のバッグにもすっぽり入り、かさばりません。
ただ、圧縮オーディオ・プレーヤーとして他社製品とサイズを比較するのは無理がありますかねぇ? 事実、ZIPPO
ライターサイズの超小型製品もあるくらいですから、比較するのは野暮でしょうかね。(^^;
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デザインは好みが分かれるかもしれません。 この手の曲線基調のデザインは、東南アジア方面やヨーロッパの一部地域などでは割と良く見られるものですが、日本やドイツなどでは、もうちょっと違う方向性のデザインに支持が集まる傾向があると思います。 ただ、これも好きずきですから、一概には言えないでしょうね。カラーリングの違いだけでも印象はずいぶん違って見えますし。(^^;
あと、ステータス表示には、バックライト付き大型白黒 LCD ディスプレイを搭載しているため、多彩な情報を表示出来ます。圧縮オーディオプレーヤーには、おざなり程度のディスプレイしか搭載されていないものが多いですが、本機のディスプレイは大変見やすくて情報量も十分です。
2.Samba を使ってみる
2-1 前準備
では早速、使ってみましょう。
リチウム・バッテリーを、本体にセットします。
この時、バッテリーパックの爪が、本体とロックし難いことがあるので、指先に多少の力を入れて、ロックの部分を外側に力が入るように押し込むと、きちんと嵌りました。
このあたりの構造は、今後の製品に於いて若干の工夫が必要かもしれません。
ちなみにバッテリーは独自形状なので、市販のリチウムバッテリーは使えません。
予備が必要な場合は、別途取り寄せることになると思います。
2-2 何はなくとも、充電!
一番初めにすることは、バッテリーの充電。フル充電には約3時間〜3.5時間ほどかかります。AC アダプタを接続し、一度電源を投入してみます。おもむろに電源を OFFする(STOP ■ボタンを押す)と、電圧チェックを行ない、基準以下だと充電が始まります。 もう一度■ボタンを押すと、充電も中止し、完全に電源が切れます。
もちろん、バッテリーが消耗したままであっても AC アダプタからの電源供給で使用可能です。しかし、バッテリーが装着されていないと電源が入らないので、注意が必要です。ちなみに、平置きした際に机上に接するのゴム足の一つが、バッテリーパック側に付いているので、結局はバッテリーを常時装着しておく必要があるわけです。(^◇^;)
ちなみに、この AC アダプタはとてもコンパクトで、一緒に持ち歩いても邪魔になりにくい大きさには好感が持てます。針金のような固めのコードは、もう少し柔らかければ、まとめ易くて言うこと無しですね。
2-3 PC との接続
Samba のインターフェイスは USB1.1 です。PC を立ち上げ、付属の USB ケーブルで PC と Samba を接続すると、Plug and Play によるデバイス検出が行なわれ、デバイスドライバのインストールを促されます。インストール CD-ROM より、デバイスドライバを組み込むと、Samba が CD-ROM ドライブとして認識されます。
次に、インストール CD-ROM に同梱されている nero5.5(OEM 版)をインストールします。 ここまでのプロセスは、特に難しい部分も無く、ごく一般的な作業だけです。
とにかく、これで全てのインストールが完了し、Samba が使えるようになりました。
2-4 書き込みについて
さぁ、いよいよ Samba で実際に CD-R を焼いてみましょう。
それにはまず、データを準備します。圧縮オーディオは mp3 を用いることにします。
WAV → mp3 へのエンコードは、フリーソフトの SCMPX を使ってみました。
とても使いやすくて、お気に入りのソフトです。(笑)
今回試聴のために作成するディスクは CD-DA と、mp3 を記録した CD-ROM
の2種類です。 CD-DA を作成する理由は、CD-R の書き込みに於いて、一番基本的な性能つまり、記録品位を自分の耳で確認したかったからです。
書き込み工程は、nero5.5 の一般的な書き込みですので、省略しますね。(^^;
ちなみに、Samba の対応書き込み速度は、2x, 4x の2通り。上限は、インターフェイスが USB1.1 であることもあり、致し方ありませんが、総容量で 200MB 前後の 8cm メディアだと、4分前後で書き込みが完了するので、この程度の書き込み速度でも待ち時間はそんなに気にならないでしょうね。また、1x 書き込みが設定できませんが、圧縮オーディオの再生(データ CD の作成)が主用途ですし、製品の性格上、CD-DA の高品位な書き込みを追求するというコンセプトが、そもそもあるとは思えないので、これは仕方ないところでしょう。
2-5 Samba@通勤電車
私は普段、歩きながらや通勤電車の中で音楽を聴いたりはしないのですが、とりあえず2週間ほど、その生活をしてみました。
使ったヘッドフォンは Samba 付属のヘッドフォンです。大抵の場合、こういった付属のヘッドフォンは、見るからに安っぽくて音もしょぼいのがお約束。 Samba 付属のヘッドフォンも、SONY の耳掛け式をパクったデザインで、いかにもアレ(笑)なのですが、なかなかどうして!先入観はあっさりと覆され、良い音が聴こえてくるのには、ちょっと驚きました。パッドの耳触りも良好です。よって、これをそのまま使うことにしました。(見た目がチャチなので、いささか恥ずかしいのですが...。)
さて、実際の使用ですが、まずは mp3
を再生した場合から説明します。
メディアには、交響曲や協奏曲などをディレクトリ毎に分けて4曲ほど詰め込みました。
そして、各々のプレイリストを4つ、ルートへ置いた状態で
CD を作成しました。
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私は今まで mp3
プレーヤーと言うものを使った経験が無いので、8cm
の小さな CD-R
メディアに、たっぷり約3時間分のクラシック音楽を詰め込めるだけで嬉しくなります。(笑)
このメディアをセットし、TOC を読み込み終えると、ディスプレイにディレクトリ階層と ID3
タグに書いておいたタイトル名等が表示されます。(ちなみに、本サンプル機は海外仕様なので、日本語は表示出来ませんでした。)
このまま再生ボタンを押すと、冒頭から通しで再生を始めますが、ボリューム +/- でプレイリストを選択して再生ボタンを押すと、そのプレイリストに従って曲を再生し始めます。(この他、ボリューム +/- でリスト中を移動し、目的のディレクトリに移動した後、早送りボタンを押すと下の階層へ移動、逆戻しボタンを押すと上の階層に戻ることが出来ます。)
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Samba による圧縮オーディオ再生は、再生ボタンを押すとディスクが回転を始め、TOC
を読み込み、一旦停止します。するとディスプレイにディレクトリやプレイリストが表示されますので、冒頭から又はプレイリストから、好みの方法で再生を開始します。 すると再び回転を始め、再生が始まります。
再生時間は mp3、CD 相当の音質として約3時間です。巷の圧縮オーディオプレーヤーの8〜10時間と比較するとかなり短く感じますが、小さいバッテリーで機械駆動も行っている事を考慮すると、やむを得ないと思います。
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まぁ、ちょうどメディア1枚分の再生時間とほぼ同じですから、充電のタイミングが分かりやすいです。(笑)
Samba には、8MB の再生バッファが搭載されています。
圧縮オーディオでは、データを先読みして停止。十数分ほどそのまま再生して、バッファが空になる手前でまたスピンアップ、先読みして停止、を繰り返します。圧縮オーディオの場合、この方式はバッテリーの節約や震動による音飛び防止に寄与していますし、むしろ極めて妥当な手段であろうと思いますが、どっこいこのドライブの場合はそれで終わりません。(^^;
と言うのも、CD-DA の再生方法にさえ、何とバッファを使って再生しているのです。
言うまでもなく、CD-DA のデータサイズは圧縮オーディオの約10倍ですから、8MB のバッファに貯められるデータはごく僅か。 かくして、実際に CD-DA を再生してみると、スピンアップ、先読み、停止、のプロセスを約30秒ごとに繰り返しています。
この方法だとスピンアップ時の瞬時電流を考慮すると、バッテリーの節約にはほとんど寄与していないはずです。というよりも、ヘタをするとバッテリー寿命を悪化させかねないと思うんですが...!?
ともあれ、一度再生を開始すると、これがなかなか快適。
普通の CD プレーヤーのようにメディアを交換することなく、40分前後の組曲を連続4つも聴けてしまうのは、良いものです。(笑) 他にも、国内外・新旧のポップスを詰め込んだものを作成して再生してみました。 でもボーカルの場合、あまり沢山入れ過ぎると満腹感が強過ぎますね。(^^;
あと、Samba 本体には、再生する曲のジャンルによって適切な音色を選べる、イコライザ・ボタンがあり、効き具合も明確で便利です。
しかし、あまり快適な事ばかりでもなくて、私が使用したサンプル機では、圧縮オーディオ再生中に音飛びが発生することがありました。 調べてみると、前述した「再生バッファが空になる手前で読み込みをする」過程で、スピンアップしてデータを読み込むタイミングが若干遅れてしまうことがあり、結果としてバッファが空っぽになる瞬間が出来てしまったためでした。 CD-DA 再生でも、当初は同様の音飛びが発生しましたが、ファームウェアを最新のものにアップデートすることで、解消しました。
但し、圧縮オーディオ再生時の音飛びは、最新のファームでも再現していたのですが、しばらく使っていると、一番最近ではほとんど音飛びが起こらなくなっています。
なぜか分からないのですが、使い初めから現在までに、次第に音飛びの頻度が低くなってきたような気がします。もしかしたら、可動部品の組み合わせが、使い続けることによってだんだん馴染んできたからでしょうか!?
もう一つ、圧縮オーディオ再生中、キー・オペレーション直後の、最初の曲を再生開始する直前に、高い確率でノイズが入ります。これは、プレーヤーが曲を探し出し、再生準備を整え、再生を開始する直前に、トランジスタのスイッチングノイズが「プツッ」と入る現象を指します。これはスイッチングを行う以上、物理的に必ず発生するものなので、開発段階でのマイコン・プログラミングでは、ミュートをかけて、スイッチングをやり過ごし、その後にミュート解除することで、耳に入らないようにプログラム・ルーチンを組んだりします。(具体的手段は、各社各様だと思います。)
今回のノイズの大きさですが、大きく入ったり、小さく入ったり、右側だけに入ったり、左側だけに入ったり、また、入らない時もある、と一定していません。
おそらく、上記「再生前ミュート」のルーチンと回路自体は持っているようですが、解除のタイミングがまちまちで、毎回ずれてしまうのが原因だと思います。
さて、一方の CD-DA 再生ですが、前述のバッファを使用した独自の再生方法である他は、ごく普通に再生出来ます(当たり前ですが)。 しかし、一つだけ問題が見つかりました。それは、演奏時間が十数分以上の長い曲を再生していたところ突然、強制的に再生停止、以後キーが全く効かなくなってしまうのです。不具合が発生する境界となる演奏時間は明確には分かりませんが、ただ、ポップスなど、演奏時間が4〜5分の短い曲では全く発生しません。
まぁ、8cm CD-R に CD-DA で、演奏時間が10分を超える曲を書き込むような場合は、ほとんど無いと思われる(せいぜい、私の実験程度かな (^^; )ので、直接的な影響は少ないと思います。
とは言え、個人的には PC 用 CD-ROM ドライブでも、CD-R ドライブでも、CD-DA の正常な再生は最低限、基本中の基本スペックだと思っていますので、今後是非改善して欲しいと思います。
ちなみに、IDS へシーエスシー・ジャパンを介して当該不具合の報告をしたところ、彼らも調査を始めた様子です。
IDS の、こちらの問い合わせに対するレスポンスは迅速かつ明快で、なかなか好印象なので、彼らの的確な対応に期待したいと思います。
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3.記録品位について
3-1 書き込み精度
何と、Data-lot の 34min(300MB)メディアの読み書きが、全く問題なくできます。
34min メディアは、トラックピッチを 12cm
メディア換算すると、99min
メディア相当ですから、書き込み精度はとても高いと言って良いでしょう。正直言って、これは驚きました。 通常の
CD-R
ドライブですら、正常に書き込みできるドライブは限られてくるのに、このドライブでは
300MB
ギリギリまで、全く正常に書き込むことが出来、再生も通常のメディア同様に、最後まで再生できます。 このことは、IDS
自身も予想外の事だったようです。(笑)
3-2 CD-DA の音質評価
そうなると、やっぱり CD-DA
の音質が気になりますよね。
この機械での CD-DA
に対する実用性はともかく、やはり当サイトとしては確かめないわけにはいきません。(笑)
というわけで、Samba で焼いた CD-DA
を、いつも通りの方法で厳密に音質評価してみました。使ったメディアは以下の通り。書き込み速度は、全て
4x です。
1-1
Victor
CD-R Color Mix 25min |
1-2
Spark
CDR-21 |
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1-3
ATERRA MEDIA
CD-R 21min |
1-4
SUMSUNG
Mini CD-R 21min |
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試聴した結果ですが、予想以上に分解能が優れており、CDU948S や PX-W4012TU で書き込んだ 8cm メディアと比べても全く遜色ありません。 とりわけ、Victor
メディアの音が秀逸です。 このところ品質の向上著しい
RiTEK にあって、中でも Victor
が一番でした。 これで 12cm
メディアを書き込めたら、さぞ面白いことになるでしょう。(笑)
34min メディアでの読み書きで、書き込み精度の高さの垣間見せたこの Samba ですが、以上のように CD-DA の音質に関しても高品位。 新興メーカーながら、ドライブユニットの精度の高さはなかなかのものであると言えます。
ついでと言ってはナンですが今回、mp3 の音もじっくり聴いてみました。
基本的に圧縮オーディオの音質は、CD-R の書き込みに依存することはほとんど無く、大部分がエンコードしたソフトウェア(今回は SCMPX)とプレーヤー内部のデコーダ回路に依るものです。
で、聴いてみましたが、圧縮オーディオもなかなか良い音を出してますね。(笑)
さすがに細かい表現力は、CD-DA に及ぶべくもありませんが、通勤や外出時に歩きながら聴く分には、確かにこれで十分です。
4.まとめ
全体的に見ると、これまで書いたように、新興メーカー故の経験の足りなさが見え隠れするのは事実です。でも、IDS
自身の技術力は高く、今後ノウハウと経験を蓄積することによって、大手も注目せざるを得ないメーカーに成長する可能性は感じます。
上述した各問題点も、彼らのレベルでは容易に解決可能と思われるものばかりなので、さほどの心配は無さそうです。
Samba をポータブル・オーディオ機器として使う場合、MD プレーヤーよりはかなり大型であるものの、かさばる大きさではなく、何より CD 同等の音質で MD ディスク3枚分の音楽が収録できる 8cm CD-R を使うメリットは大きいと思います。 写真にあるような小型のスピンドルケースと、予備バッテリーを一緒に持ち歩いたとしても、荷物になるほどではありません。加えて、メディアの値段も、安いものでは1枚 \50〜\80 くらいからあり、数年前と比べても格段に安くなってきました。
その反面、3時間ほどの再生時間は、現在のレベルで見るとやや短すぎる感があります。
圧縮オーディオの再生レートを落として、ファイルサイズを小さくすれば、データ読み込み回数が減って、もっと再生時間が延ばせるようですが、やはり出来るだけ音質を落としたくないのが人情。(^^; スピンドルケースやシングル
CD
用のソフトケース等に入れれば、コンパクトさを失うことなく10枚ものメディアを持ち歩けるのですから、ここは是非、今後改善して欲しい点です。
現時点で長時間使う場合は、とりあえず予備のバッテリーを用意しましょう。
CD-R ドライブとして使う場合、書き込み品位はなかなか優れていることが分かりました。
8cm メディア専用ですから、大容量のデータバックアップには向きませんが、サブノート PC 等と一緒に持ち歩くにはこのコンパクトさが生きてきます。
そうそう、言い忘れていましたが、Samba は何と、バッテリー駆動のままでの書き込みが可能です。私の記憶では、市場にあるどの 12cm ポータブル
CD-R/RW ドライブでも可能とするものは無かったと思います。(あったらゴメンなさい。)
なので、緊急でデータを退避させたい場合などにも良いでしょうね。
気になる価格ですが、まだ国内での販売実績が無いので、国内価格は未定です。(^^;
しかし、海外での実績では US$250
前後だそうです。これは、一般的な圧縮オーディオ・プレーヤーに128MB
のスマートメディアを組み合わせたものと、ほぼ同じ価格帯となります。
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なかなか微妙な価格ですね。 国内でも、なるべくこの程度の価格に抑えたいとのこと。 ちなみに、有名なところへの
OEM としては、米国 imation への出荷実績があります。
5.問い合わせ先など
ところで、IDS では、この Samba を国内で発売するにあたり、代理店あるいは OEM
先を募集しているとのこと。筐体デザインの変更も可能だそうです。(但し、金型費用等の負担が必要とのこと。)
Samba
に関するお問い合わせは、以下までお願いします。
シーエスシー・ジャパン 株式会社
〒543-0001
大阪市天王寺区上本町5−4−11−901
Phone No. : 06(6768)1792
Fax No. : 06(6768)1736
e-mail : cscjpn@chive.ocn.ne.jp
※e-mail アドレス scsjpn@chive.ocn.ne.jp
は間違っておりました。
正しくは、cscjpn@chive.ocn.ne.jp です。お詫びして訂正致します。(5.Oct.2002)
もちろん、PCショップの買い付け担当者からのコンタクトも大歓迎だそうです。
数量が少なければ割高になりますが、ある程度まとまれば
US$250(国内では、\29,800 位か)
での販売は可能とのことです。 また、個人ユーザーからの直接問い合わせに関しても対応可能らしいですが、友人や会社の同僚、学校のクラスメイトなどでまとめ買いでもしなければ、割高になるかも知れません。
ちなみに、当サイトは本製品をご紹介したのみで、販売は致しませんので、ご注意下さいね。(^^;
この製品に関する問い合わせは全て、上記へお願いします。m(_
_)m
いかがでしたか?
たまにはこういったユニークな製品の紹介も面白いでしょう?(笑)
しかし、ポータブル機は説明が必要な要素が非常に多く、レポートもこんなに長くなってしまいました。
文才に乏しいもので、どうぞご容赦を。(^◇^;)
2002年9月3日 (C) COLT-T
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