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■ PLATZ : フォッケウルフ Wocke-Wulf FW190D-9
この PLATZ の
D-9 は、同社の一連の 1/144
レシプロ機シリーズの2番目に発売された製品で、1番目の
P-51D
に比べて、より完成度が向上している印象がある。 タミヤの
1/72
をするにあたり、同じ機体で 1/144
も並べたい思い、1/72
と同時進行による製作となった。
キット自体は、D-9
の無骨且つスマートなアウトラインを見事に捉えており、組み易く実に素晴らしい内容である。
若干、カウリングの丸みが足りないようだが、リスクを犯してまで微妙なアウトラインを修正するまでも無いであろう。
P-51D
では、主翼に問題があり、胴体との寸法が合わず、無調整のまま組むと上半角が消滅してしまったり、上翼内側のリブが高すぎて、無調整のまま組むと下翼との貼り合わせで大きなギャップが生じるなど、調整に苦労する面もあったが、D-9
では大きな問題は無い。但し、ヘッドレストに明らかな設計ミスがあり、そのまま組むとキャノピーが思いっきり浮いてしまう。 そのため、ヘッドレストの接着面を削って高さを調整する必要がある。
カウルフラップは、前部の分割線がオミットされていたので、ケガキ針で追加した。これの有る無しで、機首周りのリアルさがぐっと向上するので、是非行っておきたい工作である。
今回はそれ以外、特に手を加えていない。 エアスクープや機銃の開口を行った程度である。
部品点数は 1/144
なので実にシンプルで、組み上がりまではそれほどの時間を要するものではないが、満足する仕上がりを目指すためには、塗装の手間は
1/72 や 1/48
と同じくらいの工程と慎重さが必要。
この D-9
製作に当たり、塗装面の技術向上を一つの目的に設定していた。今まで製作した
1/144
の作品は、比較的単純な迷彩の機体ばかりだったので、1/144
でモットリングに挑戦したかったのだ。
並行して製作していた 1/72
と同じ工程にて塗装を行うが、ハンドピースは主にノズル径φ0.2mm
のタイプを使用した。塗料を通常よりもやや薄めに調整し、うんとノズルを絞って少しずつ吹いていく。
もちろん機体下面の赤と白ストライプは塗装。デカールは使用しない。(笑)
慎重に吹き付け量を調整しながらモットリングを施していくことで、小さな 1/144
でもオーバースケールにならず、且つ繊細なモットリングを施すことが出来ることがわかった。 どうしても撮影画像では実際よりも薄く見えるが、やむを得まい。実物はもう少しハッキリとしているのだが。
ちなみにこの作品、2008年11月8日(土)・9日(日)に行われた
JMC 2008 東京の合同作品展にて、Blog Modelers
のブースで以前製作した 1/144
と共に展示したものである。 当日実際にご覧いただいた方もいらっしゃるのではないだろうか。
(完成: 2008年11月3日)
※画像をクリックすると、XGA サイズの大判画像がポップアップします。
拙作の画像ではありますが、宜しければ壁紙などにお使い下さい。
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