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■ 1/72 タミヤ: フォッケウルフ Focke-Wulf FW190D-9
空冷エンジンの搭載を前提で設計された機体に、無理矢理液冷エンジンを押し込んだ
D-9
は、図らずもスタイリングのバランスが良くなって、なかなか格好良い機体である。 数ある
D-9
の塗装の中でも、このド派手な下面の赤地に白のストライプは、ドイツ機特有の憂鬱な色調の迷彩と相まって、当初はえらく悪趣味なカラーリングだなと思ったものだが、独自の魅力を感じ始めるまで、さほどの時間はかからなかった様に記憶している
今回は全くの素組みで、この不思議な魅力を持った機体を気軽に楽しく製作することを一番の目的と決めていた。
コックピットも、最初から閉じ状態で固定するつもりだったので、シートベルトもデカールを貼っただけで済ませてしまったのだが、透明度の高いキャノピーから中の状態が結構分かってしまうので、これくらいは自作しても良かったかも知れない。ちなみに、計器類の輪郭を引き締めるためのスミ入れやドライブラシも忘れてしまって、そのまま胴体に組み込んでしまった。幸い外からは殆ど分からないので助かったが...。(汗)
キット自体は、既に多くの方が製作されていると思うので、蛇足を記述するのも気が引けるのだが、大変優れていて何も苦労することは無い。 主脚収納部までせり出しているエンジンの後部は、あいにくキットでは(1/48でも)表現がオミットされているのは残念だが、仕方あるまい。 また、タミヤの一連のフォッケは主脚が短いことが指摘されているが、言われてみればちょっと短いような気がするものの、正直言ってあまり気にならないし、雰囲気が破綻することも全く無いので、そのまま組んでいる。
塗装に関しては、クレオスの該当する色をそのまま使用した。ハッキリとした濃いモットリングは自分の好みでは無いので通常よりも控えめにしたが、実物は撮影画像よりもう少し濃いと思う。
以前から作りたかった赤腹の
D-9。 素組みでも大変リアリティのある作品に仕上げることが出来る、優れた内容のキットである。 今度製作する時は、もっとディテールを作り込んでみたい。
(完成:2008年11月3日)
※画像をクリックすると、UXGA
サイズの大判画像がポップアップします。
拙作の画像ではありますが、宜しければ壁紙などにお使い下さい。
なお、画像の著作権は全て、COLT-T
が所有します。 |
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