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■ 1/48 ハセガワ: Grumman F6F-5 Hellcat
ヘルキャットを製作するのは、約20年前のオオタキ製以来である。タケノコ皮状の胴体のパネルラインも再現されるほど、キットの出来は申し分ないものだが、唯一カウリング・リップの造形がおかしいので、カウリングごと
Cutting Edge のレジンパーツと交換した。
ヘルキャットは、小学生の頃にバンダイモノグラムのキットで初めてその姿を見た。当時の児童向け書籍で零戦のライバルと言われていたその機体は零戦よりも一回り大きく、圧倒的な重厚さと力強さを感じたものだ。小学校の担任から戦時中の苦労話をよく聞かされたが、その中でも「グラマン戦闘機」がよく登場した。そのせいか、私の米海軍機とりわけヘルキャット好きは、「強く怖いもの≒格好良い」という単純かつ子供らしいすり込みによってなされたのだと思う。良くも悪くも平和な時代である。
デヴィッド・マッキャンベル搭乗の F6F-5 "Minsi
III "
は、約20年前のモデルアート誌にて、ハセガワの
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の素晴らしい作例を見て、一目惚れした機体である。自分もいずれ、必ず
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で同じ作品を作るぞと心に誓ったのだが、その前に
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の優秀なキットが手元にあるので、作らない手は無いというわけで今回の製作に至ったわけである。
キット自体は、本当に作りやすくて良いキットである。
Cutting Edge
のカウリングであるが、雄型と雌型の中心が僅かにずれていたようで、肉厚が上部ぽってり下部ペラペラなのにはまいった。もともとカウリングは肉厚が薄いので中心を揃えるのが大変であろうが、もう少し精度を出して欲しい。結局下部に
0.3mm
プラ板を貼り付けて肉厚を増し、胴体のラインとつながるようにした。今回のグロスシーブルーは
GSI クレオスの U.S. NANY セットの No.365
を使ってみた。自分で調合したものより青黒っぽくて精悍な印象である。 |
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