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■ 1/72 Revell: Vought F4U-5 Corsair リターンマッチ!
このキットを製作するのはこれが2度目である。
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No.2
が1度目の作品であるが、記述の通りこのキットの致命的な欠点である機首の長さが短いまま、気が付かずに完成に至ってしまったという、悲しい過去がある。
んで、今回晴れてリターンマッチの実現に至った。
Detail & Scale 誌の 1/72 -5型
平面図に胴体パーツをあわせてみると、コックピットを中心として、前方に約
2mm 強、後方に約 1mm ほど短いことが分かる。
そこで、機首はカウリングの付け根でカット、胴体後方は目立たない部分で、アンテナ支柱のやや後ろあたりでカットした。断面を整えて、機首部には
1.2mm のプラ板を2枚重ねて接着。胴体後方にも
1.2mm プラ板を1枚挟み込む。
カットしたときに切り代の分だけ短くなっているので、1.2mm
のプラ板2枚分を足してもちょうど図面と同じ長さになった。胴体後方の長さもちょうど良かった。 これで、このキット最大の問題点を何とかクリアすることが出来た。
あとは、表面をパテで埋めて接着面を消し、筋彫りを再生すればよい。<画像1:胴体延長>
表面といえば、このキットは若干梨地気味でイマイチなのだが、サーフェイサーを吹いて、乾燥後にペーパーがけすればそれなりにマトモになる。手間を惜しむとあまり良い結果が得られないのは、どのキットでも同じである。
筋彫りも甘い部分があるが、ニードルでトレースするだけで再生できる。
コックピットも、 1/72
では十分な再現性を有していると思う。画像は、素組みのコックピットにシートベルトを自作して、それっぽく塗装を施しただけである。
これだけでも結構マシに見えると思うのだが、いかがだろうか。 <画像2:コックピット>
というわけでこのキット、バリエーション展開している他の型も含め、巷で言われているよりもずっと良いキットだと思う。
丁寧に作れば、必ず良い結果が得られるであろう。
ただ、惜しむらくは、キャノピーの形状である。 このキットのアフターパーツは出ていない(見たことが無い)ので、キットのものを使うしかないのだが、この形状が全体のバランスを悪くしているように感じる。
正面から見ると胴体から天頂部にかけて、フレームの幅がだんだん絞られるべきなのだが、平行のまま矩形に曲がっている。本来はカーブを描いてきゅっと引き締まるイメージなのだが。
削り込むにしても、肉厚を考えると焼け石に水。
まぁしょうがない。 自分自身の工作には、ほぼ満足しているので、これもこのキットの「味」と思って、これ以上気にしないでおこう。(笑) (完成:2007年4月15日) |
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