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■ 1/72 タミヤ: Vought F4U-1D Corsair
戦闘爆撃機と言う、この機体の将来を決定付けた
-1D
型はこれまでに多数キット化されてきたが、タミヤのコルセアは定評ある同社の
1/48
キットをスケールダウンしたようなパーツ構成で、精度も高く素晴らしいキットである。
以前に 1/144
でも同じ機体を製作したが、気に入ったマーキングなので、もっと大きいスケールで作ってみたかった。
コックピットであるが、一般的なインジェクションキットの
1/72
スケールで床無しを再現したのはこのキットが初ではないだろうか。実機では試作段階で小型の爆弾(名称失念)を目視で投下するという機構を取り入れる予定だった。そのため下方視界を確保する必要があり、床をなくして胴体下部に窓を取り付けた。結局この構想は実用には至らなかったようであるが、床が無いのはその名残のようだ。下方の窓は
-1A あたりまでは存在して、-1D
で塞がれたようである。
キットは、パーツ構成もシンプルで実に組みやすい。カウリングは僅かながら内側へテーパーがかかっているのだが、これは参考にした図面がそうなっていたのか、それともタミヤお得意のリアリティを演出するためのデフォルメだろうか。
少なくとも実機写真はカウルリップから胴体までストレートにつながっているように見えるのだが。
いずれにしても、キレイなモールドを潰してまで修正する必要も感じなかったので、そのまま製作した。何よりも、キットの持つ全体的な雰囲気が素晴らしい。カウルフラップは閉じた状態と開いた状態のどちらかを選択可能であるが、開いた状態では前述のカウルのテーパーが強調される印象になるので、閉じ状態を選択した。
塗装は地味なグロスシーブルーであるから、せめてマーキングは派手で格好良いものにしたかったので、有名なバンカーヒル搭載機に決定。というか、このマーキングが好きなのだ。グロスシーブルーはいつものミッドナイトブルーに青味を混ぜたものであるが、今回は若干青味を強くしてみた。重厚さが抑えられ、精悍さが増したような気がする。コルセアのようなスタイリッシュな機体には、今回の調合が似合っていると思う。
それにしても、-1D
型でこのマーキングは格好良い。たぶん、1/48
でも製作すると思う。気に入った機体を色んなスケールで製作するのが好きだ。それも模型作りの一つの楽しみではないだろうか。 |
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