代表的なパケットライトソフトの、Adaptec
Direct CD が常駐している環境で、PRO-G/AHEAD の nero99mp3/nero
mp3 Professional(以下まとめて、nero)を使用すると、問題が発生するという話は有名です。Windows
98 を使用している方ならば、msconfig.exe
を利用して、スタートアップに登録されてある Direct
CD
のチェックを外し、システム起動時の常駐を回避することにより、nero
と Direct CD をうまく使い分けることが出来ますが、Windows
95/NT
を使っている方は、どちらか一方を排他的にインストールする以外に選択肢はありません。
そのため、nero mp3 Professional では、独自に InCD
というパケットライトソフトをバンドルしています。
COLT-T も、ようやく nero と 共存できる
パケットライトソフトを入手できた、と喜んでいたのですが、今度は
InCD が Adaptec の Easy CD Creator(以下、EZCD)と喧嘩してしまうことが判明しました。
EZCD を長く常用していることと、また、EZCD の
SpinDoctor は、カセットテープからの WAV
作成に大変便利であることなど、DA
焼きでは使いやすい(と思っている)ので、EZCD
を継続使用することは必須。しかし、メインの焼きマシンでは未だに
Win95 OSR2.1 なので、結局 InCD
をアンインストールすることに...。
パケットライトソフトは、なぜか他社のライティングソフトと共存させるのが難しいようです...と、そのまま納得して終わらせてしまうのも面白くないので、その理由を
COLT-T 独自に検証したいと思います。
パケットライトソフトは、CD-R/RW
メディアを検出し、HDD
と同様にデータを読み書きさせるものです。そのためには、いつドライブにメディアがマウントされたかを明確に知る必要があります。マウントされた後は、いつでもデータの受け渡しをしなければならないので、もし使用時にだけパケットライトソフトを起動し、それからメディアをマウントする、などということをしていては作業時間のオーバーヘッドが極めて大きく、実用的とは言えません。従って、パケットライトソフトは、システム起動と同時に常駐し、常にハードウェア(CD-RW
ドライブ)を監視している必要があります。この状態では、おそらく何らかの定期的なハードウェア割り込みが発生していると思われます。常駐後に若干のシステムパフォーマンスの低下が感じられるのは、そのためじゃないでしょうか。(殆ど気にならない程度ですが。)
さて、パケットライトソフトが常駐している状態で、同じメーカーのライティングソフト(プリマスタリングソフト)では、仕組みを把握しているので特に問題が出ることはありません。それは、CD-R
を焼く場合に、ライティングソフト側から、パケットライトソフトのハードウェア割り込みを一時的に無効にするコマンドを発行していると思えるからです。例えば、nero
で CD-R を焼く場合には、タスクトレイにある InCD
のアイコンにX印が付きます。このことから、同メーカーのライティングソフトによる書き込み中には
CD-R/RW
ドライブの監視を停止させていることを表していると推察できます。
これに対し、他メーカーのライティングソフトでは、InCD
の割り込み停止を行うことが出来ず、ドライブの監視を許可したままの状態になってしまいます。
このため、書き込み中も頻繁に同じドライブへの割り込みが発生してしまい、アクセスの競合を招いてしまうのではないかと考えられます。
以上が、パケットライトソフトと他メーカーのライティングソフトと共存することの難しさであると思うのですが、皆さんのご意見はいかがでしょうか。
COLT-T
も自分が作ったわけではない(笑)ので、どこまで事実と一致しているかどうかは分かりませんが、自分としては、この推測はいいセンを行っていると思っているんですけどね...。(^^;
ただ、メーカー独自の制御が多いのは事実のようで、そろそろ標準化を検討して欲しいものですねぇ。