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第7回 2001/08/09 超激安時代の CD-R メディア選び(実践編)

[ 目次 ]
 ・まえがき
 ・CD-R メディアの品質とは
 ・テストの下準備
 ・テスト結果(データ CD)- 解説
 ・CD-DA の音質評価 - 解説
 ・総括 - <コラム> -測定結果の安易な掲載が誤解を生む-


テストの下準備

さて、毎度のことながら前置きが長くなってしまいました。(^^;
実際のテストは、次のように行いました。

エントリーメディア:

  ジャケット レーベルデザイン メディア情報
1 品名: Acer CD-R 74
容量: 650MB/74min
有機色素: フタロシアニン
最大書き込み速度: 16
シリアル No.:DC04037070979 2 74
製造元:Acer Media
2 品名: Mr.DATA CD-R 74
容量: 650MB/74min
有機色素: フタロシアニン
最大書き込み速度: 16
シリアル No.:D3138EK1615768HS
製造元:CMC
3 品名: MIXED SALAD (Data-lot CD-R)
容量: 700MB/80min
有機色素:フタロシアニン
最大書き込み速度: 12
シリアル No.:F122803240445
製造元:Wealth Fair Investment Ltd.
4 品名: Externet Only CD/R
容量: 700MB/80min
有機 色素:フタロ シアニン
最大書き込み速度: 12
シリアル No.:Z1028-00303212-0814
製造元: Fornet
5 --->
写真は代用
品名: No Brand 74min
容量: 650MB/74min
有機色素:シアニン
最大書き込み速度: 12
シリアル No.:T16A2329 D
製造元:Giga Storage
6 --->
写真は代用
品名: Maxell Master Quality CD-R
容量: 650MB/74min
有機色素: シアニン
最大書き込み速度: 16
シリアル No.:08B1110A27B071H
製造元:Lead Data
7 --->
写真は代用
品名: No Brand 74min
容量: 650MB/74min
有機色素: シアニン
最大書き込み速度: 12
シリアル No.:150-H.001042407B14.
製造元:RiTEK
8 品名: CDQ-74CN
容量: 650MB/74min
有機色素:フタロシアニン
最大書き込み速度: 16
シリアル No.:CB0910L03L091A74
製造元:Lead Data
9 品名: Spark CDR74-24X
容量: 650MB/74min
有機色素:フタロ シアニン
最大書き込み速度: 24
シリアル No.:L106G4005187273A04
製造元:RiTEK
10 --->
写真は代用
品名: TDK CD-R74
容量: 650MB/74min
有機色素: シアニン
最大書き込み速度: 12
シリアル No.:H109K101233454B20
製造元:RiTEK
11 品名: CDR-74TY
容量: 650MB/74min
有機色素: シアニン
最大書き込み速度: 24
シリアル No.:5F137K0024574
製造元:太陽誘電
12 品名: CDR-74ZY(2世代前 旧品)
容量: 650MB/74min
有機色素: シアニン
最大書き込み速度: 8
シリアル No.:
製造元:太陽誘電

データ CD 作成条件:
(1) CD-R/RW ドライブ
  → Plextor PX-W124TS 内蔵型(PC に内蔵)
(2) ライティングソフト
  → Aplix WinCDR 5.01r
(3) 書き込み速度
  → 全て12倍速書き込み(※ 74ZY は COLT921S-PR にて4倍速書き込み)

CD-DA 作成条件:
(1) CD-R ドライブ
  →COLT921S-PR(CDU948S を使った自作 HiFi CD-R Unit)
(2) ライティングソフト
  → Aplix WinCDR 5.01r
(3) 書き込み速度
  →全て2倍速


メディアは各ブランド毎に3枚ずつ使いました。2枚はデータ CD を作成し、あとの1枚で CD-DA を作成しています。 表中のシリアル No. は、CD-DA を焼いたメディアの No. です。

反りのチェックについて:
前述したように、書き込み前と書き込み後では、反りの状態が変化している可能性もあります。従って、新品メディアと書き込み後のメディアをそれぞれチェックします。

高速書き出しについて:
HDD への高速書き出しテストには CD-DA ではなく、データ CD を焼いて行います。
記録面の状態を判断する場合、CD-DA では読み出し時にエラーやデータ欠落が生じても、前後をうまくつなげてしまうような補完訂正が入ってしまうので、記録面の判断には適さないのです。
これに対し、データ CD は読み出す際に、わずか1ビットの違いも許されません。従って、CD-DA よりも遙かに厳密で高度な読み出し精度が要求されます。エラーが発生すると、その部分をもう一度読み込もうとします。このようなリトライが増えると、CD-ROM 全体を読み出し終える時間が遅くなってきます。更に、そのエラーが訂正できなければ、読みとり精度を上げるために回転速度を落としてリトライしようとします。 すると読み出し終了までの時間が大変遅くなります。
なお、1枚のみのチェックでは確度が低いので、2枚焼いてテストしています。

サンプルの用意
今回のテストに用意したデータですが、100MB 以上の大きなファイルとごく普通の CD-ROM データファイルを組み合わせものにしました。
シーケンシャル・リードの性能を見るために 100MB クラスのデータを内周付近と中間付近に配置、その他の場所には普通のサイズのファイル群を並べてランダム・リードの性能を見ることにしました。こうして、ほぼ 650MB ギリギリまでファイルを並べて、各メディアに 12倍速で書き込みました。

このように書き込んだメディアを、CD-ROM ドライブ Plextor PX-40TSW にて最高速で HDD に書き出し、終了までの時間を計ります。

なお、比較用の古い 74ZY(8倍速対応)は、12倍速での書き込みに正式対応していないので、現在の書き込み条件でそのまま比較しては、正しい性能を発揮しない恐れがあります。このテストは、メディアの品質を調べるものですから、やはりメディアの性能を引き出すには発売当時に出来るだけ近い書き込み条件を再現してやる必要があります。今回は、COLT921S-PR(CDU948S) を使い、4倍速書き込みとしました。 こうすることで、現行メディアとは異なる書き込み条件であっても、HDD への書き出しは同条件で行いますから、書き込まれたメディアの品質は客観的に評価出来るのです。

 
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